「ICTと地域社会との連携」で未来の暮らし方を創造するリノベーション

NPO法人ひとまちスタジオ 代表 平岡顕治


■プロファイル

1973年広島県生まれ。1996年大学卒業し、ビール会社でマーケティング企画や営業を経て実家の酒類問屋に帰る。(1999年)帰った当時、幼いころに見た町の酒屋の勢いが衰えている姿に失望と地域のコミュニティの中心をなしていた存在がなくなること。また大型店が乱立していく中で「便利な先にあるもの」に関心を持つ。14年間従事してきた酒類流通業を辞し、自らの想いを胸にこれからの道を歩もうと決意し、2011年に「㈱あすてぃぶ」を起業。

 

地域のシニア向けのパソコン教室を開校し、3年目の2014年NPO法人を設立。

■事業概要

ITを資格やビジネスという軸ではなく、生活に活用出来る地域のIT活用サポート教室を運営。『すべての世代にやさしいITを』をコンセプトに各世代にあったITの利活用の環境づくりを行う。

子供向けには「ツクルクル」というプログラミング等を行うITリテラシー教室

シニア向けには「パソかふぇ」という「ITとおしゃべり」で楽しく学べるITをきっかけとした、子育て世代と地域のシニア層のプラットフォームを構築する。

◆活動内容 ITで「ひと」と「まち」、暮らしの「生活リノベーション」を創造!

ITをきっかけとした地域の「世代間交流のプラットフォーム」を構築し、シニアと子育てママさん双方が社会との繋がりをやさしく育む場や機会の形成を目指す。また地域の「ひと(住民)」と「まち(社会)」との間に位置する中間支援の役割を担い、人と人との輪や繋がりを生み出し、地域社会と有機的に結びつけることで、ITを活用し生活の質的向上を実現する。ヒトやモノの地域資源を活用し、生活や暮らしに役立てる「まちにやさしい仕事」(生活リノベーション)を創造する。

◆私の出発点 まちにやさしい仕事をつくりたい。

幼少の頃から過ごした環境、町のコミュニティの中心であった酒店。それをささえていたのは流通業という仕組み。これからの暮らしを支える維持可能な仕組みづくりを人の手と手を繋ぎ実現するところに、本当の地域社会の意義があると感じています。私は「情報化」というジャンルの仕事から人生の再スタートすることでこの想いを確認しようと試みました。まちにやさしい仕事とは「近くに仕事場があること、人の経験や個性が活かされること、維持可能な仕組みであること」。私は幼少の頃の「古きよき日本のアナログ時代」を知る1人であり、ITが持つ可能性は「新しき時代への転換ポイント」と考える1人でもあります。そういった所から自分の過去の経験と想いの方向、未来へ伸びるベクトルは一直線であると気づきました。

◆私が描く未来 個性が輝く社会の実現に向けて「ひと」と「まち」の地域キャストが活躍する舞台!

過去現在から地域で暮らす未来を考えるとき、大切な事は「一人ひとり違う個性が輝くこと」これを受け入れる社会が肝心であると。私は再スタートの中で得たたくさんの幸せな気持ちをもっと多くの方に感じてもらい、互いに個性が輝く関係性の中から、古き良きものを受け入れ、新たな町の仕事作り「まちにやさしい仕事」(生活リノベーション)を実現したいと願っています。

同じベクトルを持った仲間や、人生をより豊かにしようとする方々との繋がりは、利用者(顧客)と提供者(事業者)という商業的な枠を超えた人間的な相互扶助関係を築き、それがソーシャル・キャピタル(社会資本関係)の蓄積となる、明るい希望に満ちた地域社会の実現へと向かうと信じています。

NPO法人ひとまちスタジオ 

〒721-0915 広島県福山市昭和町6−1 福山電業ビル4F

hitomachi.robot@gmail.com